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Vol.5 ほほ笑みは最強のスキル

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ナナ、ソイカウボーイといったバンコク有数の歓楽街で。その辺りをふらふらしながら思ったのは、「この国は女性しか働いてないんじゃないの?」ということ。クラブのホステスはもちろんだが、レストランのウエイトレス、コンビニの店員、スタバの店員、屋台のおばちゃん、両替屋のおねえさん…、少しオーバーだが、タクシーのドライバー以外はみんな女性なんじゃないかと思ってしまうくらいだった。

タイは“微笑みの国”である。確かに屋台のおばちゃんも、目が合うとニコッとしてくれる人が多い。そのせいか、相対的にタイには美人が多いという印象を受けてしまう。まるで中国人か日本人のような“色白”タイプ、少し褐色系の肌で彫の深い“エスニック”タイプがタイ女性の二大勢力。そして、どちらも最強の“微笑み”というスキルを持っている。そして、かなりの働き者なのである。

Vol.6 熱帯カーライフへの誘い

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2010年の末に国際運転免許を久々に取得した。海外に出かけた時には、仕事中はたいがい誰かがクルマを運転してくれるし、フリーの時間はたいがいお酒を飲んでいるので、あまり国際運転免許の必要を感じなかった。ただバンコクでは、最初に訪れた時からちょっと運転をしてみたいな、と思っていた。それは多分、日本や英国と同じようにクルマは左側通行。走っている車種も、日本でおなじみのトヨタやベンツやBMWといった定番ばかりだからかもしれない。

ご存知の方も多いと思うが、バンコクは重度の交通渋滞で有名だ。近年は少しましになってきたとはいえ、ウィークデーの中心地は片側3車線道路でもほぼ“駐車場”のような状態になる。5~6kmの距離の移動に軽く1時間を費やすのもざら。その理由にはいくつかあると思うのだが、まず交通量がインフラのキャパシティを超えていることが一つ。さらに市中のメインの交差点に道路の合流個所や鉄道の踏切が集中していることが一つ。そして、バンコクの人たちはあまり歩きたがらないというのが一つ。

この国でも、やはり高級車はステイタスの一つであり、タイでクルマを所有すること自体が、日本と比べるとかなり大変なことである。それはクルマの値段が高いからだ。例えば日本で100数十万円のカローラクラスが、この国だと200万円を軽く超える。日本で400万円ほどの小さなレクサスなども、なんだかんだで800万円近くになるという。しかもこれは日本円での価格表示。この価格をタイの通貨や物価基準・生活基準にマッチさせると、とんでもないプライスであることに気づくはずだ。というか一番小さいサイズのレクサスが800万円ですよ。日本でこの価格だったら、全く売れないと思う。でも、バンコクではけっこう走っているんですよ、レクサスが…。それにガソリンも思ったよりも高かったなぁ。

空調にヒーターの設定がない、サイドとリアの窓ガラスはサングラスをかけたように黒いフィルム仕様、フロントの窓ガラスにも強力な紫外線カットフィルムを標準装備…。それでも熱帯のカーライフは、けっこう面白そうだ。クルマの中に収まることで、市中の暑さと喧噪からにわかに遮断されることの快感。そんなとても高価なクルマを所有したくなる気持ちが、何だかわかるような気がする。